2025年 社員研修 -札幌-
2025.06.11

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今回の研修では、1日目に小樽・余市を、2日目・3日目に札幌市内を巡りました。 建築視察として特に印象に残ったのが、安藤忠雄氏が手がけた「真駒内滝野霊園・頭大仏」です。仏像を目にするまでの空間構成がとても印象的で、外からは見えない仏像に向かって歩き、トンネルを抜けて光とともに出会うという流れが、仏像をより神秘的かつ力強く感じさせ、空間そのものに深い意味を与えていました。建築の、体験と感情を演出する力を強く実感しました。 エスコンフィールドでは、全天候型の開閉式屋根が印象的でした。北海道の厳しい気候にも対応しながら、天然芝の育成や道産木材の活用など、環境や地域性への配慮が設計に落とし込まれており、単なるスポーツ施設ではなく、多機能・多層的な空間として設計されていることがわかりました。 また、研修を通じて東京事務所のメンバーとも交流することができ、普段の業務では得られないコミュニケーションの機会となりました。北海道の美味しい食事を囲みながら、リラックスした雰囲気の中でさまざまな話ができ、非常に有意義な時間だったと感じます。 今回の研修で得た建築的な気づきと、人とのつながりを、今後の仕事にしっかり活かしていきたいと思います。 |
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W.R |
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昨年から引き続き今年も社員研修を行うことができました。今回は北海道・札幌を中心に視察を行ってきました。特に印象深かった施設を紹介します。 まず安藤忠雄によって設計された「頭大仏殿」。巨大な仏像は、かつては露天に設置されていましたが、安藤氏の提案により丘に覆われ、頭部だけが地上に現れる形となりました。参道を進みながら丘の内部へ入り、最後に仏像の全貌が現れる構成で、大仏、コンクリートと光が組み合わさった普段味わうことのない空間ではみなリラックスした様子でした。 次に「エスコンフィールドHOKKAIDO」を見学。トラス構造を用いた大スパン設計で、冬の積雪にも対応するための可動屋根が動くところも確認でき大変迫力がありました。芝に光を与えるためのガラス壁と、回遊性を確保する脚部が閉じたトラス柱の組み合わせは、とても開放的な空間であり、それぞれが理にかなっていて面白いと思いました。建築的な解説ブースにおいては社員全員夢中になっており、時間がないためツアーガイドさんから急かされていました。 最後に彫刻家イサム・ノグチによって設計された「モエレ沼公園」。建築士試験にも出題されたこともある場所ですが、訪問は初めてでした。広大な敷地全体をひとつのランドスケープ・アートとして捉えたこの公園は、建築、彫刻、自然が一体となった極めてユニークな空間でした。広大な敷地をまわるため、全員でレンタサイクルを借りて視察を行いました。日頃の運動不足の解消になったのではないでしょうか。 今回の社員研修では、今年が初参加の新入社員も多く、北海道のおいしい食文化も堪能しながら社員の親睦を深めることができました。建築の視点からも札幌の魅力を深く感じることができ、今後のプロジェクトにおいても、ただ機能を満たすだけではなく、「空間が人に何を与えるか」という視点を大切にしていきたいと思います。 |
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A.N |